ケーキを持ち帰る際、保冷剤を付けるかどうか迷ったことはありませんか?
実は、生クリームはチョコレートよりも溶けやすい繊細な素材なんです。
そのため、ケーキを持ち帰る際には適切な温度管理が必要になります。
今回は、保冷剤の役割やケーキの種類に応じた持ち運び方、保存方法についてお伝えしていきます。
生クリームは10℃、チョコは25℃で溶け始める
ケーキの主要な素材である生クリームは5℃前後で保管されており、
10℃を超えると溶け始め形状が崩れてしまうほどデリケートです。
一方で、溶けやすいイメージのあるチョコレートが溶ける温度は25℃です。
ここからも、生クリームが思ったより繊細な素材であることがお分かりいただけると思います。
保冷剤はどれくらいの時間効くのか?
一般的な保冷剤1つのみでは、効果が持続するのは30分が限界と思って下さい。
複数の保冷剤や保冷バッグを併用することで、
ようやく2〜3時間までケーキを適温に保つことができます。
また、「冬だから保冷剤が無くても大丈夫!」と思っていても、
実は思わぬところでケーキが溶けているかもしれません。
そんなことにならないために、季節ごとの保冷剤に関する注意事項をまとめました。
春・秋
気温が穏やかだと思われがちな春や秋でも、
気温が5℃を超えた時点で、常温のままでは生クリームが劣化していきます。
もちろん、直射日光などの影響があれば寒い日だろうと溶けてしまいます。
保冷剤や保冷バッグを使わずに持ち運ぶとケーキの見た目や食感が損なわれてしまうため、
必ず保冷剤をつけるようにしましょう。
夏
夏は最も保冷剤が重要になる季節です。
外気温が高いため、保冷剤を活用してしっかり温度管理を行いましょう。
長時間持ち運ぶ際には、保冷バッグとの併用が必須です。
冬
冬は気温が低く保冷剤が必要ないと思われがちですが、
暖房が効いた室内に置くとケーキが温まってしまいます。
体が冷えたからといって、ケーキを持ったまま屋内や電車内で少し温まっているだけで、
ケーキにとっては大きなダメージに。
冬だからと油断せず、短時間でも保冷剤を入れておくと安心です。
ケーキの種類によって持ち運びのポイントが変わる?
ケーキの種類によっても、温度管理の難しさが異なってきます。
生クリームを使ったケーキ
生クリームは10℃を超えると溶け始めるため、温度変化を抑えるために保冷剤は必須です。
特に夏場や暖房が効いた室内では、保冷バッグと併用することで美味しさを保ちやすくなります。
ムースケーキ
水分が多く、形が崩れやすいムースケーキは冷蔵温度をしっかり保つ必要があります。
長時間持ち運ぶ場合は、ケーキ屋さんで保冷剤を多めに追加してもらうのがベストです。
チョコレートのケーキ
チョコレートの表面は25℃を超えると溶けやすくなるため、
高温時の持ち運びには注意が必要です。
ただし、生クリーム系ほどデリケートではないため、比較的持ち運びがしやすいです。
パウンドケーキや焼き菓子
常温保存が可能なものもありますが、湿気や直射日光を避けることが重要です。
冷蔵保存すると風味が変わる場合があるため、常温で保存できる環境を整えましょう。
保冷バッグはどんなものが適している?
保冷剤をさらに効果的に使うためには、保冷バッグの使用がおすすめです。
100均の保冷バッグでもOK
短時間の持ち運びであれば、
100円ショップで販売されている保冷バッグでも十分に効果を発揮します。
ただし、厚みや素材によって保冷力に差があるため、
長時間の移動には保冷効果の高い専用バッグを使用するのが理想的です。
サイズ選びが重要
ケーキの箱に対してバッグが大きすぎると、
内部の冷気が拡散して保冷効果が弱くなることがあります。
ケーキの箱に合ったサイズのバッグを選びましょう。
持ち運び時間を計算する
長時間持ち運ぶ場合は保冷剤を複数個入れたり、
保冷バッグをあらかじめ冷やしておく、保冷バッグを重ねて使うなどで
効果を高めることができます。
ケーキを最高の状態で楽しむために
ケーキを美味しく楽しむためには、適切な保冷対策が欠かせません。
特に、生クリームやムースなど温度に敏感なケーキは、
保冷剤や保冷バッグを活用し、適切な環境で持ち帰るようにしましょう。
また、ケーキ屋さんが提案する保冷方法や量は、
ケーキの特徴や保存条件を考慮したものです。
できるだけそのアドバイスに従うことで、
ケーキの風味や食感を損なうことなく楽しむことができます。
特別なケーキを特別なまま楽しむために、ぜひこれらのポイントを取り入れてみてください。